知事と公開の場で意見交換 紀美野町でタウンミーティング
県民の声を県政にいかそうと、地域の代表者と岸本知事が直接、意見を交わすタウンミーティングが、12日、紀美野町で開かれました。
タウンミーティングは、岸本知事が県民の意見を直接聞いて県政にいかそうと始めたもので、12日は導入後初めて、公開の場で行われました。
地域の活性化に取り組む団体や地元企業の経営者など11人が参加し、▼県内各地の観光協会が連携を深めることや、▼行政の仕事を担うことも多い「地域おこし協力隊」を民間企業でも積極的に受け入れることなど、地域を盛り上げるための取り組みが提言されました。
また、かんきつ類の栽培などを行う男性は、数年前から鹿による農作物への被害が急増している現状や、対策費用がかさんで負担が大きいことを訴え、県の支援を求めました。
これに対し岸本知事は、「狩猟者を増やすために射撃場を整備するという議論もあるが、わなでの捕獲を進める方がコストは安いかもしれないと計算してもらっている。いただいた意見は担当課に伝えたい」とこたえていました。
鹿の被害を訴えた男性は、「自分だけでなく、周りの農業者が今、困っている問題も伝えて解決をお願いできました。知事と直接話せる機会はなかなかないのでありがたい機会でした」と話していました。
岸本知事は、「県民のニーズや困りごとを拾うには一番いいやり方だと思うので今後も続けていきたい」と話していました。