かつらぎ町・有田川町・日高川町 気象警報など発表 細分化へ
よりきめ細かな防災情報に向けて、かつらぎ町と有田川町、それに日高川町では、気象警報などの発表を町単位から合併前の旧町村単位に細分化する運用が、9日から始まります。
和歌山地方気象台によりますと、かつらぎ町と有田川町、それに日高川町では、いわゆる平成の大合併で、自治体の面積が拡大し、町の単位で発表していた気象警報や注意報などでは地形によって状況が異なり、効果的な防災体制がとりにくくなっていたということです。
気象台は、3つの町からの要望を受けて、協議を進めた結果、それぞれの支所がある合併前の旧町村を基本とした行政区域ごとに細分化して発表する運用を、9日から始めることにしています。
具体的には、▼かつらぎ町は、かつらぎ町かつらぎとかつらぎ町花園に、▼有田川町は、有田川町吉備金屋と有田川町清水に、▼日高川町は、日高川町川辺と日高川町中津、日高川町美山に分けられます。
この運用は、気象に関する特別警報や警報・注意報、それに土砂災害警戒情報の発表に適用され、9日午後1時から開始されます。
和歌山地方気象台の林正典 防災気象官は「発表区域を細分化することで、自治体が、効率的で効果的な防災体制をとれるようになり、地域の住民の適切な避難行動につなげたい」と話しています。