北山村で観光用のいかだづくり
全国唯一の飛び地の村、北山村で、観光用のいかだ下りに使ういかだづくりが行われています。
紀伊山地にあり林業が盛んな北山村では、かつていかだで木材を運んでいたことにちなんで、丸太を組んだいかだで急流を下る「観光筏(いかだ)下り」が、毎年5月から9月にかけて行われ観光客に人気です。
岩場の多い急流を下るいかだは傷みやすく、村では、毎年冬場に55本ほどの丸太を使ったいかだを4隻作り直しています。
17日は、いかだを操る2人の「いかだ師」が、スギの丸太を固定するための木の骨組みを取り付けました。
2人は、チェーンソーやのみを使って丸太に溝を掘り込んだあと、長さ2メートルほどの木の骨組みを溝にはめこみ、確実に取り付けられたか確かめていました。
いかだ師の番屋誠さんは、「5月からいかだ下りがスタートするので、それまで一生懸命いかだづくりに励みます。こんな体験ができるのは北山村だけだと思うので、多くの方に来てほしい」と話していました。
いかだづくりは来月(3月)まで続き、完成から1年間乾燥させたあと、来年から実際に使われるということです。