九度山町 シカなど有害鳥獣をジビエに活用 中学校で調理実習

九度山町の中学校でシカやイノシシなどの有害鳥獣による農作物への被害の実態や駆除したあと食肉として有効に活用する方法に関する出前授業が開かれました。

この出前授業は県が県内各地で開催しているもので、九度山町の河根中学校で行われた14日の授業には、中学生や近くの小学校の児童などおよそ30人が参加しました。
はじめに、県の担当者が野生のシカやイノシシ農作物を食い荒らすなどの被害額は毎年2億円を超えており、駆除が必要なことが説明されました。
その後、駆除された動物の肉をジビエとして活用する方法を学ぶため、県の調理師会の味村正弘会長から指導をうけながら、調理実習に臨みました。
子どもたちはシカとイノシシの肉をフライパンで焼いたり、野菜と一緒に煮込んだりして、クリーム煮を作ったあとおいしそうに食べていました。
参加した小学5年生は「おいしく作ることができました」と話していました。
県畜産課の鳩谷珠希さんは「ジビエを知ってもらおうと調理実習をおこないました。子どもたちは、楽しく生き生きとやっていたのが印象的でした」と話していました。