外国人観光客の受け入れ再開 那智勝浦町で受け入れ準備進む

外国人観光客の受け入れが10日から再開されることを受け、和歌山県の観光地、那智勝浦町では、町内の各地で受け入れ準備が進められています。

那智勝浦町は、世界遺産の熊野古道や温泉などが人気の観光地で、例年、5万人前後の外国人観光客が町内に宿泊していましたが、新型コロナの感染拡大のため、去年の宿泊者数は200人以下にまで激減しています。
こうしたなか、外国人観光客の受け入れがおよそ2年ぶりに再開されることを受け、那智勝浦観光機構は、英語で観光地を案内できるガイドの育成に力を入れていて、これまで世界遺産の熊野古道で実地研修を行うなど準備を進めてきました。
6月2日にも、6人のガイドが参加したオンライン研修が行われ、観光機構の職員が、外国人観光客は、▼那智の滝や熊野古道とその周辺の森林など自然を生かしたツアーを好む人が多いことや、▼ツアーのなかで地元の歴史や言い伝えなどその土地ならではの物語を伝えると興味を持ってもらえることなどを説明していました。
那智勝浦観光機構の南條絢子さんは、「インバウンド需要の回復に期待しています。外国人のお客様に熊野の旅を満喫してもらえるように、今以上に受け入れ体制を整備していきたい」と話していました。
また、町内の飲食店では、外国人の多様な食習慣に対応したメニューを導入して受け入れ準備を進めています。
このうち、イタリア料理店は、肉や魚を食べないベジタリアンや卵や乳製品も口にしないヴィーガンなどの食習慣を持つ外国人向けに、野菜のみをトッピングしたピザの提供を始めました。
また、小麦に含まれるたんぱく質の「グルテン」をとらない人向けに、トウモロコシ粉を使ったタコスのメニューも新作しました。
店主の奥田裕也さんは、「これから外国人のお客さんが来られるということで、観光地の飲食店としていろいろな食事の選択肢を提供できるようメニューをさらに増やしていきたい」と話していました。