矢板市の保育園で不適切保育疑い 栃木県が運営法人に改善勧告

栃木県矢板市の社会福祉法人が運営する2つの保育園で、不適切な保育が行われていた疑いが強まったとして、県が、法人に改善勧告を行ったことがわかりました。
この法人は、おととしも1つの園で不適切な保育が行われていた疑いがあるとして県から改善を求める指導を受けていました。

改善勧告を受けたのは矢板市で2つの認可保育園を運営する社会福祉法人、「がんばり福祉会」です。
栃木県によりますと、運営する「こどもの森こころ保育園」で、保育士が子どもの足を持って宙づりにしていたほか、「こどもの森保育園」では、別の園児に砂をかけた園児に保育士が砂をかけ、洗い場まで引きずって連れて行ったことが確認されたということです。
「こどもの森こころ保育園」では保育士が園児に暴言を吐くなどした疑いが強まったとして、県がおととし、法人に改善を求める指導を行っていました。
去年12月、園の関係者から「改善されていない」などと再び通報があり、定期監査の際、保育士や運営管理者などに行った調査でその後も不適切な保育が行われていた疑いが強まったということです。
県は、法人に対し23日付けで改善と再発防止を勧告する行政指導を行いました。
県こども政策課は「再び指導に至ったことは残念で、一日も早く改善が図られるよう、引き続き指導監督に努めたい」としています。
これについて社会福祉法人は、「対応は顧問弁護士に任せている」としています。