鹿沼市 市職員の農業副業解禁へ 農家の深刻な人手不足支援

鹿沼市は市の職員が農業の分野で副業することを認める制度を新年度から始めることになりました。
人手不足が深刻な農家への支援につなげたいとしています。

地方公務員は法律で原則として副業を禁止されていますが、市長などの許可があれば例外的に認められることになっています。
鹿沼市はこれまで、消防団員などの地域貢献活動を副業として認める制度を運用してきましたが、新たに農業の分野で副業することを認める制度を新年度から始めることになりました。
鹿沼市によりますと、市内の農家では高齢化や新型コロナの影響で人手不足が深刻で、職員が平日の業務終了後や休日に農作業に従事できるようにして支援につなげるねらいがあるということです。
地方公務員の農業での副業を認める制度は県内では初めてだということで、鹿沼市の佐藤信市長は「農業の現場の実態を知ることにもつながるため、職員には積極的にチャレンジしてもらえるよう呼びかけていく」としています。