長崎の「原爆イネ」栽培 身近な作物で平和考える 上三川町

身近な作物を通して平和について考えてもらおうと、栃木県上三川町の農家の男性が、77年前に長崎で被爆したイネから育て続けられている「原爆イネ」を栽培しています。

上三川町の農業、上野長一さん(71)は、77年前、長崎に投下された原子爆弾で被爆したイネから育て続けられている「原爆イネ」を水田の一角で栽培しています。
「原爆イネ」は、爆心地の近くの水田から九州大学の研究者が調査のために持ち帰ったもので、種もみを譲り受けて育て始めたということです。栽培が繰り返されてきたもので、上野さんは20年ほど前に種もみを譲り受けて育て始めたということです。
このイネは、夏場の今の時期は順調に生育しているように見えても、例年、秋に収穫される稲穂は中身が入っていない「空もみ」の割合が多く、染色体の異常が原因だということです。
上野さんは地元の小学校で農業の出前授業を行う際に、原爆の影響を知ってもらおうと、このイネを紹介しているということで、「イネという身近な作物を通して、平和について考えるきっかけにしてほしい」と話していました。