御浜町で町職員がかんきつ農家でアルバイト認める制度新設

三重県御浜町は、特産品のかんきつ類を栽培している農家の人手不足を補おうと、町の職員が副業として、かんきつ農家でアルバイトをすることを認める制度を新たに設けました。

温暖な気候の御浜町は、みかんなどのかんきつ類の栽培が盛んです。
しかし、高齢化や人口減少で、町内のかんきつ類などの農家は、約30年前の5分の1以下にまで減り、担い手不足が課題となっています。
こうした中、人手の不足を補うとともに、かんきつ類の栽培の現状を知る機会にしてもらおうと、御浜町は、町の職員が副業として、かんきつ農家でアルバイトをすることを認める制度を、新たに設けました。
アルバイトは、収穫による繁忙期の9月から11月までの3か月間のうち、土日や祝日で認めていて、町役場での通常業務に悪影響が出ないよう、労働時間は、週8時間以内、月30時間以内としています。
雇用先は、JA伊勢の無料職業紹介所を通じて、アルバイトを募っている町内のかんきつ農家と職員のマッチングを行うということです。
御浜町農林水産課は「町の特産であるかんきつ類の現状について農家と実際に話す中で、職員が知るいい機会になると期待している」と話しています。