“何らかのハラスメント受けた” 志摩市職員アンケートで2割
三重県志摩市の消防本部の幹部ら3人が去年、部下にパワーハラスメントをしていた問題を受けて、市がすべての職員、約1200人を対象に行ったアンケート調査で、回答した職員の約2割が何らかのハラスメントを受けたと答えていたことが分かりました。
志摩市の消防本部では幹部の消防司令長ら3人が部下に暴力をふるったり、長時間の叱責などを繰り返したりして、パワーハラスメントをしていたとして去年2月、懲戒処分を受けました。
これを受けて、市では去年6月から7月にかけて、すべての職員1199人を対象にアンケート調査を行い、85%あまりの1024人が回答しました。
それによりますと、20.6%にあたる211人が何らかのハラスメントがあったと答えたということです。
ハラスメントの内訳は侮辱的な暴言や威圧的な叱責などが89人で26%、仲間外れや無視などが61人で18%、私的な領域に過度に立ち入ることなどが56人で16%、無理難題な要求や業務妨害などが55人で16%などとなっています。
志摩市総務課は「2割という数字はハラスメントへの認識が高まっていることも背景にあると思うが、職場環境の改善を図りたい」としています。
市では管理職に対して、ハラスメント防止の研修を行っているほか、職員から具体的な被害の申し出があれば、調査を行うことにしています。