菰野町で全国各地の風景の版画を残した川瀬巴水の作品展

全国各地の風景の版画を残し「昭和の広重」とも呼ばれた版画家、川瀬巴水の作品展が菰野町で開かれています。

川瀬巴水は、大正から昭和にかけて各地の風景を題材にした版画家で、会場のパラミタミュージアムには巴水の600点を超える作品のうち、およそ160点が展示されています。
このうち、巴水の代表作「芝増上寺」は、寺の赤い門に雪が降る様子が鮮やかなコントラストで表現されています。
また「二見ヶ浦」は、三重県伊勢市にある夫婦岩を朝日に染まる朱色の空と青い海の中に浮かび上がらせています。
会場には、全国各地の風景をテーマにした作品が展示されていて、訪れた人たちが興味深そうに見入っていました。
パラミタミュージアムの衣斐唯子学芸員は「巴水の作品は非常に旅情が豊かなので、巴水の愛した原風景を通して日本の風景を再発見してみてください」と話しています。
この展示会は3月28日まで開かれています。