ウクライナ人の民族楽器奏者が高校生と交流 氷見市

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、4日、ウクライナ人の音楽家が氷見市の高校を訪れ、生徒たちと交流を深めました。

県内でのコンサートの出演に合わせて氷見高校を訪れたのは、日本でウクライナの民族楽器、バンドゥーラの奏者として活動しているカテリーナさんです。
カテリーナさんは生徒18人と一緒に高岡産の野菜ビートを使ってウクライナの伝統的な家庭料理、ボルシチを作りました。
生徒たちはカテリーナさんにビートの切り方や鶏肉を煮る水の温度などを教えてもらいながらボルシチを調理したあと、料理を味わっていました。
また4日はカテリーナさんが植物や動物の命の大切さを歌ったウクライナの子守歌をバンドゥーラで演奏したほか、ウクライナの現状について「子どもや赤ちゃん、お年寄りが亡くなっている。私のいとこや友人も戦争に出て、自分の家族や文化を必死に守っている」と話し、引き続きウクライナに思いを寄せてほしいと語りかけました。
参加した女子生徒は「ボルシチは初めて食べたがおいしかった。ウクライナを身近に感じたので、これからも募金活動などに参加したい」と話していました。
またカテリーナさんは「音楽と料理を通してウクライナの歴史を伝えられてうれしい。ウクライナでは今、戦争が起きているが、それ以外の部分にも目を向けてほしい」と話していました。
カテリーナさんは4日夜と5日、それに4月23日に県内で開かれるウクライナ支援のためのコンサートに出演する予定です。