八頭町中山間地でドローン使いスーパーから食材届ける実証実験
県内でスーパーの閉店方針が相次いで発表され、中山間地の買い物環境の維持が課題となるなか、スーパーからドローンを使って食材を届ける実証実験が八頭町で行われました。
八頭町の山あいの地域で行われたこの実証実験は、八頭町と鳥取市のIT企業、それにドローンによる配送を手がける企業などが参加しました。
実験では地元住民が注文したたまごやパン・冷凍食品などの食材を配達員が店で受け取り、配送拠点まで車で運び、商品をドローンに積み込みました。
そしてドローンは自動操縦で5キロほどをおよそ10分かけて飛行し、注文した人の自宅近くまで食材を届けました。
注文した70代の女性は「高齢になっていくので、こういうサービスが実用化されればぜひ利用したい」と話していました。
実証実験を行ったドローン配送を手がける「NEXTDELIVERY」の田路圭輔社長は「買い物弱者の課題解決に加え、医薬品配送など医療面でも導入できる可能性がある。24時間365日働ける機械なので期待してほしい」と話していました。
県内ではことしに入って中山間地に展開しているスーパー「トスク」と「Aコープ」が相次いですべての店舗を閉店することを発表するなど、買い物環境の維持が課題となっています。
八頭町では今後、ドローンを使った商品の配送の実用化に向けて、本格的な検討を始めたいとしています。