北栄町で出土した埴輪など紹介する展示会 北栄みらい伝承館

子鹿を表現した埴輪など、古墳の密集地として知られる北栄町で、出土した数々の埴輪などを紹介する展示会が開かれています。

北栄町は、北条平野を一望できる土下山などで、900基あまりの古墳が確認されている、県内有数の古墳の密集地です。
北栄みらい伝承館では、これらの古墳から出土した埴輪や土器、それに勾玉などの副葬品およそ100点が展示されています。
このうち国の重要美術品の「鹿埴輪」は、昭和初期の開墾で見つかり、現在の鳥取大学に寄付されました。
赤い塗料を塗った体に、白い斑点を描いて子鹿の毛並みを表現しています。
また高さおよそ60センチの「イチマツ文人物埴輪」は、体にはよろいを表現する格子状の模様、目のまわりには入れ墨が刻まれていて、当時の武人の姿をうかがい知ることができます。
北栄町教育委員会生涯学習課の池口沙弥香主任は「里帰りした鹿埴輪を始め、町内で出土した埴輪を集めたので、かわいらしさと形のユニークさを楽しんでほしいです」と話しています。
この展示会は4月9日まで開かれています。