再生可能エネルギー由来の電力販売で記念式典 北栄町

県中部の自治体などが出資して立ち上げた企業が、4月から地元で発電された再生可能エネルギー由来の電力を販売し、エネルギーの地産地消を始めることになったのを前に、記念の式典が北栄町で開かれました。

3日に行われた式典には、電力の売買を行う企業「鳥取みらい電力」の役員のほか、北栄町や琴浦町・倉吉市など企業に出資した自治体や企業の代表が出席しました。
この取り組みは、2019年から北栄町が主導して進めていたもので、地元で風力や太陽光など再生可能エネルギー由来で発電された電力を、大手電力会社ではなく、地域で立ち上げた新会社が買い取り販売するものです。
この企業では、安定的に電力を供給するために、市場からも電力を購入することにしていますが「非化石証書」と呼ばれる証明書を購入することで、二酸化炭素の排出量が実質的にゼロの電力として販売できるということです。
利益は、公共施設などに発電機を寄付したり、地元の小中学校での環境教育などに役立てたりしたいとしています。
こうしたエネルギーを地産地消する取り組みは、ロシアによるウクライナ侵攻の影響でエネルギー価格の値上がりが深刻になるなか、地域に安定的に電力を供給できると期待されています。
北栄町の手嶋俊樹町長は「県中部の経済を循環させていくことが大きな目標だ。脱炭素化にも向けて官民連携で頑張っていきたい」と話していました。