県開発ブランド米「星空舞」市場価値高める研修会 湯梨浜町
鳥取県が開発したブランド米「星空舞」の、市場価値を高めるための取り組みを考える研修会が、湯梨浜町で開かれました。
「星空舞」は、県が開発して2019年から作付けが始まった新品種で、2月28日、日本穀物検定協会が発表したコメの「食味ランキング」で、初めて最上位の「特A」の評価を獲得しました。
この「星空舞」の市場価値を高め消費拡大につなげるための取り組みを考える研修会が湯梨浜町で開かれ、農家やJAの関係者などおよそ120人が出席しました。
研修会では東京で米店を経営しながら、全国に米の魅力を発信している小池理雄さんが講演し、「星空舞」が「特A」を獲得したことを評価した一方、そのままでは各地にあるほかの品種のなかに埋もれてしまうと指摘しました。
その上で「星空舞」の味の特徴について香りやかみ続けたときの甘みなどを具体的に表現するとともに、どんな食材にあうかなども整理して、イベントなどで魅力を発信しファンを増やすことが大切だと話しました。
講演を聞いた生産農家の男性は「消費者の視点からの話で分かりやすかった。これからも頑張らないといけないと感じた」と話していました。
県などは新年度の県内の作付面積の目標を、今年度に比べて160ヘクタールほど多い、1470ヘクタールに設定し、令和8年度には3000ヘクタールを目指すことにしています。