北栄町の中学生が“ゼロカーボン” 取り組み考える動画制作

2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボン」の取り組みについて考える動画を、北栄町の中学生たちが制作しました。

北栄町は、2050年までに「ゼロカーボン」を実現するためのロードマップ作りを、中学生の意見も取り入れながら進めています。
その一環として、地元の大栄中学校の3年生の生徒たちが、ゼロカーボンについて考える動画を制作し、21日に役場や地域の人も招いて上映会を開きました。
動画はあわせて12本で、このうちゼロカーボンの具体的な取り組みを考える動画では、特産のスイカで売り物にならずに廃棄されるものを利用して、バイオマス発電を行うことを提案しました。
これに対し地元の人からは、スイカの廃棄は多くないので、収穫後のつるなどを集めて発電に利用するほうがよいのではないかという指摘が出ていました。
また別の動画では、先生役が「町内の山を削って人工の滝を造り、水力発電を始める」といった極端なアイデアを出すのに対し、生徒役があきれながら突っ込みを入れるという寸劇で「ゼロカーボン」実現の難しさを表現していました。
動画を制作した生徒は「どれだけ相手に伝わるかを考えて動画を作りました。みんなが笑ってくれて伝わった達成感があります」と話していました。
大栄中学校は、今回制作した動画のうち3本を、学校の公式YouTubeチャンネルで公開することにしています。