弾道ミサイル着弾想定の図上訓練 自治体職員が参加 日南町
弾道ミサイルが着弾したという想定で、県内すべての自治体の職員が参加する初めての図上訓練が、15日に日南町で行われ、被害の把握などの初動対応を確認しました。
訓練は「弾道ミサイルが発射され、日南町に落下した」という想定で行われ、県や各市町村、警察、自衛隊などからリモートも含めておよそ50人が参加しました。
役場を想定した会場では、Jアラート=全国瞬時警報システムのサイレンが響くと、職員が窓口にいた住民を誘導し、窓から離れて姿勢を低くするよう指示しました。
一方で、国民保護計画に基づく警戒本部を立ち上げ、職員が警察や消防・住民から、電話などで被害情報を収集し、ホワイトボードに「負傷者多数」などと状況を記入していきました。
県によりますと、国民保護計画に基づいて県内のすべての市町村の職員が参加する図上訓練を行ったのは、今回が初めてだということです。
訓練に参加した日南町の職員は「有事の際にも訓練を生かして、住民の安全安心のために落ち着いて行動したい」と話していました。
鳥取県危機対策・情報課の灘尾幸三課長は「ミサイル攻撃が起きた時にどうしたらよいか、手順を確認することが重要だ。Jアラートや県の情報を活用して、あわてず行動してほしい」と話していました。