湯梨浜町・泊地区の歴史 出土品などで紹介する展示会

湯梨浜町の泊地区で、古代から交通の要衝として栄えた地元の歴史を、出土品などで紹介する展示会が開かれています。

この展示会は、湯梨浜町の中央公民館泊分館で開かれていて、伯耆国と因幡国の境に位置し、港町として栄えた泊地区の歴史を出土品などで紹介しています。
このうち泊地区の古墳から出土し、町の有形文化財に指定されている「倣製三角縁獣帯文鏡」は、中国製の銅鏡を模倣して日本でつくられたもので、古代の泊が繁栄していたことがうかがえます。
また古墳時代の住居跡から出土した「甑型土器」は高さがおよそ70センチあります。
この土器は、国内で見つかった多くが山陰地方で出土しているということです。
このほか昭和中期に、ヒラメやシイラの漁で使われた道具なども展示されています。
湯梨浜町教育委員会生涯学習・人権推進課の中野秋鹿さんは「泊地域が陸運・海運両面で県内でも重要な地域だったことを、出土品やパネル展示を通じて知ってほしい」と話しています。
この展示会は1月31日まで開かれています。