「指画」の第一人者・濱田珠鳳さん追悼する作品展 湯梨浜町
筆を使わずに手や指で絵を描く中国伝統の画法「指画」の日本での第一人者として知られ、おととし11月に亡くなった濱田珠鳳さんの作品展が、湯梨浜町で開かれています。
日野町出身の濱田珠鳳さんは、中国で指画の技術を学んだあと帰国し、国内外の神社や寺などに多くの作品を奉納しましたが、おととし11月に78歳で亡くなりました。
濱田さんを追悼しその業績を紹介しようと、湯梨浜町の燕趙園で遺族の協力を得て開かれている作品展には、えとをテーマにしたものなど18点が展示されています。
このうち、ことしのえとであるうさぎをテーマにした作品では、梅の木の下に集まるうさぎ3匹が描かれ、子うさぎの毛並みは爪を使って描いた細かい線で表現されています。
また「実がなる」ため縁起がよいとされるブドウと、枝にとまる2匹の小鳥が描かれた作品では、緑色のぶどうの実が濃淡を付けて立体的に表現されています。
作品展を企画した燕趙園の松浦稔園長は「指の腹や指先、爪を使って非常に細かく描かれたダイナミックな作品です。正月にあわせ縁起のよい作品も展示しているので、楽しんでもらいたい」と話していました。
この作品展は1月29日まで開かれています。