藍住町 学校給食めぐる談合事件 元副町長に有罪判決

藍住町の学校給食をめぐる談合事件で、見積もり金額の情報を業者に漏らした罪に問われた元副町長に対して、徳島地方裁判所は「副町長としての重い職責に反し強い非難に値する」として、有罪判決を言い渡しました。

藍住町の副町長だった奥田浩志被告(65)は、町の学校給食に阿波牛などを納入する業者を決める随意契約をめぐり、副議長だった平石賢治被告(46)とともに食肉販売店の藤原誠被告(45)に他社の最低見積金額の情報を漏らしたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われました。

28日の判決で、徳島地方裁判所の高橋孝治裁判長は、「入札の公正を害することは明らかで、犯行は極めて悪質だ。副町長として入札の公正を守るべき立場だったのに、安易に秘密を教示した経緯に酌むべき点はなく、副町長としての重い職責に反し強い非難に値する」と述べました。

そのうえで「捜査段階から事実を認め反省の態度を示している」などとして、懲役1年6か月、執行猶予3年を言い渡しました。

また、藤原被告に対しても、懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。