南海トラフ巨大地震想定 小学校で抜き打ちの避難訓練 美波町
東日本大震災から12年になるのを前に、南海トラフ巨大地震で津波の被害が想定される美波町の小学校では、3日、抜き打ちの避難訓練が行われました。
美波町の由岐小学校では、4年生の児童が防災学習を進めていて、3日は、実際の津波を想定し、児童には事前に予告せず抜き打ちで避難訓練を行いました。
児童が町を歩いている途中、突然、緊急地震速報が流れました。
子どもたちは戸惑いながらも近くの建物から離れて頭を守ってうずくまり、揺れが収まると近くの高台に走り、5分ほどで避難を終えました。
さらに、今度は港の近くを歩いていると再び緊急地震速報が流れ、外国人役や高齢者役の先生たちを避難誘導するとともに、避難場所に向かう道が、がけ崩れで使えないとわかると、すぐに別のルートを探し、安全に避難していました。
4年生の児童は「最初は緊張したけどみんなで声をかけあって、お年寄りを助けながら避難できて良かったです」と話していました。
講師を務めた徳島大学の井若和久研究員は「想定以上に子どもたちは何が危ないか自分で考えて、しっかり避難できていた。今後も訓練を重ねることが大切だと思います」と話していました。