小学生が砂防林のマツの苗木を植樹 美波町
美波町で、海からの潮風や砂の被害を防ぐ砂防林になるマツの苗木を地元の小学生が植樹しました。
マツを植樹したのは、美波町の日和佐小学校の6年生25人です。
来月卒業するのを前に、アカウミガメの産卵地として知られる大浜海岸のそばの神社の敷地でクロマツの苗木100本を植樹しました。
マツなどの砂防林は、海からの潮風による塩害や砂を防ぐほか、津波の際には、住宅地などへの被害を軽減する役割がありますが、大浜海岸では、虫による食害などの影響で本数が減っています。
子どもたちは、つるはしやスコップで海岸に穴を掘って苗木を植え、土を踏んでしっかりと固めていました。
クロマツは食害に強く、5年ほどで高さ5メートルにまで成長するということです。
植樹をした6年生の児童は、「土が固くて穴を掘るのが大変だったけど友達と一緒にできて楽しかったです。美波町を守ってくれるマツになってくれたらいいです」と話していました。
植樹が行われた日和佐八幡神社の総代会の櫨山准一会長は、「虫などにやられ、マツがかなり減って町なかに砂が飛んでいく被害も出ていたので、子どもたちが植えた苗木が成長して町を守ってほしい」と話していました。