南海トラフ巨大地震想定 児童が命守る行動学ぶ 徳島 美波町
南海トラフの巨大地震で津波の被害が想定される徳島県美波町の小学校で、子どもたちが地震や津波の恐ろしさと、命を守るための行動を学びました。
南海トラフの巨大地震で、津波の被害が想定される美波町の由岐小学校では、4年生の児童7人が、徳島大学の井若和久研究員と防災学習を進めています。
20日は、地震や津波による被害の大きさや、命を守るのに必要な行動について授業が行われました。
この中で、南海トラフを震源とする地震は、およそ100年に1回の頻度で起きていて、過去に由岐地区でも死者が出ていることや、近い将来、発生が懸念されている、南海トラフの巨大地震は規模が大きく、2分以上の揺れが続くと想定されていることなどを学びました。
そして、2016年の熊本地震を例に、建物の上の階の方が生存率が高いことや、がれきで道が塞がれている可能性があるなど、避難時のイメージを持っておくことの大切さを伝えました。
今後の授業で、子どもたちは実際に町に出て、地震の際に安全に逃げる方法を試すことにしています。
4年生の児童は「地震はすごく怖いと思ったし、液状化現象などの被害を受けない場所を見つけ、逃げられるよう備えたい」と話していました。