海外の防災担当者が美波町を視察 児童が避難施設などを案内
南海トラフ巨大地震で津波が想定されている、美波町を海外の防災担当者が視察し、地元の児童が避難のための施設などを案内して回りました。
これは、JICA=国際協力機構が企画し、チリやナイジェリアなど4か国の防災担当者ら5人が、2日、美波町の由岐小学校を訪れました。
4年生から6年生までの児童が班に分かれて、各国の防災担当者に町を案内し、由岐地区では1361年の南海地震で亡くなった人を供養するための石碑を紹介しました。
また津波避難階段では、高さ30メートルまで避難できることや、がけ崩れへの対策が取られていることなども紹介し、各国の防災担当者が熱心に聞いていました。
このあと小学校では、各国の担当者が児童にそれぞれの国の名所や伝統文化を紹介して、児童が興味深そうに聞いていました。
小学6年生の児童は、「由岐であった地震や津波について話しました。私たちが日ごろから訓練をしたり、防災について学んでいることを知ってほしい」と話していました。
パキスタンの防災担当者は、「パキスタンでも、同じように地震や津波がある。津波避難タワーなどの施設や、学校での防災教育がしっかりしていることを学んだので、自国にも持ち帰りたい」と話していました。