牟岐町で冬の風物詩 ウツボの天日干し

徳島県南部の牟岐町ではウツボ漁のシーズンを迎え、港では、冬の風物詩となっているウツボの天日干しが行われています。

鋭い歯を持ち、あごの力が強いウツボは「海のギャング」ともいわれ、冬になると、太平洋に面し岩場の多い牟岐町の沿岸で漁が行われています。

ことしは今月上旬に漁が解禁され、地元の港では水揚げされたウツボを天日干しにする作業が進められています。

大きいもので体長が1メートルを超えるウツボを、漁師が包丁で手際よく背開きにしてから白い身をたわしでこすってぬめりを落とし、さおにつるして干していきます。

天日干しのウツボが並ぶ風景は冬の風物詩となっていて、天日で干すことにより、うまみが凝縮し、地元では塩焼きにしたり鍋に入れたりして食べるということです。

地元の漁師の横田喜代重さんは「見た目で敬遠されることもあるが、知る人ぞ知る何とも言えないおいしさです。美味しく食べてもらいたい」と話していました。

牟岐町のウツボ漁は来年2月末まで行われます。