南海トラフ巨大地震想定 支援物資を避難所に届ける訓練 高松

南海トラフ巨大地震が起きたことを想定して、県内外から集まった支援物資を避難所に届ける訓練が高松市で行われ、県の職員が物流会社の関係者とともに物資を円滑に運ぶ手順を確認しました。

この訓練は、南海トラフを震源とする巨大地震が発生し、多くの住民が避難したという想定で行われ、県の職員や県トラック協会、それに物流会社などから合わせて22人が参加しました。

大規模災害が起きると全国からの支援物資をいったん高松市の「サンメッセ香川」に集め、その後、各自治体が指定した二次拠点へ運んだうえで各地の避難所に届けることになっています。

訓練では会場の「サンメッセ香川」に、保存食や水などが入った段ボール372箱がトラックで運び込まれ、担当者が荷降ろししました。

そして、「ハンドリフト」と呼ばれる機材を使って、物資を各自治体の要請に応じて振り分けたあと、二次拠点に運ぶトラックに積み込む手順を確認していました。

県危機管理課の神田悠課長補佐は、「大きな地震や線状降水帯などによる大規模災害が、県内でもいつ起きてもおかしくない状況にある。有事の際には市や町と連携し物流業者とも協力して、作業ができるよう努めたい」と話していました。