三豊市に開校した夜間中学で初めての卒業式
去年香川県三豊市に開校した夜間中学で、10日、初めての卒業式が行われました。
「三豊市立高瀬中学校夜間学級」は、さまざまな理由で義務教育を十分に受けられなかった人たちの学びの場として、去年4月に開校した県内初の公立の夜間中学で、全国の公立夜間中学では唯一、不登校の中学生も受け入れています。
10日、初めての卒業生として、15歳の中学生、中川大貴さんが式に臨みました。
式では佐藤浩二校長が中川さんに卒業証書を手渡した後在校生を代表して54歳の石尾彰さんが、「夜間学級の後輩として、また、人生の先輩として、はなむけのことばを送ります。つらい時や悩む時は、みんなと学んだことや楽しかったことを思い出して、焦らず、あきらめずに、ひとつひとつ乗り越えていってください」とエールを送りました。
これに対し、中川さんは「学校に行かなかったころは、自分の卒業式は想像もできませんでした。何もできない私を皆さんはあたたかく迎えて、何かと声をかけてくれました。これからの新生活に向けてしっかりがんばっていきます」と、こたえていました。