古墳の発掘調査の様子を地元の小学生が見学 多度津町
地域の歴史を学ぼうと、多度津町の県指定史跡、盛土山古墳で行われている発掘調査の様子を地元の小学生が見学しました。
盛土山古墳は、5世紀後半に地元の豪族がつくったとみられる直径およそ40mの円墳で、日本最大級とされる「まが玉」が出土するなど、当時の歴史を知ることができる遺構として、県指定史跡に指定されています。
30年ほど前から発掘調査が行われていて、28日、その様子を地元の白方小学校に通う6年生の児童14人が見学しました。
町の担当者が、これまでの調査で新たに古墳の境界線を示す溝が発見されたことなどを説明すると、児童たちは、熱心に聞き入っていました。
また、実際に発掘調査も体験し、農作業で使われる道具で土を掘り起こすと「埴輪」のかけらを発見していました。
古墳を見学した児童は「めったにできない体験ができてうれしかった。地元に1500年前の古墳があることを誇りに思います」と話していました。
多度津町教育委員会の白木亨さんは「地域の歴史を知るためのツールとして活用してもらいたいです」と話していました。
発掘調査が行われている場所は3月3日に埋め戻される予定で、町は、今後多くの人が訪れやすいように整備していくということです。