陸上自衛隊と警察が坂出市で合同訓練 テロ対策強化が狙い

テロへの対策を強化するため、陸上自衛隊と警察による合同の訓練が坂出市で行われ、武装した工作員が侵入し、自衛隊に治安出動命令が出されたという想定で、車両の誘導や検問などを実施しました。

この合同訓練は、善通寺市に司令部があり四国の防衛や警備を担当する陸上自衛隊第14旅団と、四国4県の各警察本部が定期的に行っていて、今回は、第15即応機動連隊と徳島県警との訓練で、あわせておよそ60人が参加しました。

訓練は、殺傷能力が高い武器を持った工作員が侵入し、警察だけでは対応が難しくなり、総理大臣から自衛隊に治安出動命令が出されたという想定で行われました。

このうち、工作員が侵入した現場に急行する訓練では、警察の車両が先導して自衛隊の装甲車などを誘導して緊急走行を行い、連携や手順を確認しました。

また、報道関係者には非公開の訓練も行われ、自衛隊と警察との役割分担の確認や、合同で車両の検問などを実施して武装した工作員の侵入を防ぐ訓練が行われたということです。

陸上自衛隊と徳島県警は、こうした訓練も含めて、日頃からテロなどに備えた連携を強化していきたいとしています。