小豆島に春の遍路シーズンを告げる「島開き法要」 土庄町

新型コロナウイルスの影響で中止となっていた、小豆島に春の遍路シーズンを告げる「島開き法要」が、21日、3年ぶりに土庄町で営まれました。

小豆島では弘法大師の月命日にあたる毎年1月21日に「島開き法要」が開かれ、島内の八十八か所霊場巡りが始まります。

ここ2年は、新型コロナの影響で中止となっていましたが、ことしは3年ぶりに法要が営まれることになり、21日、土庄町の土庄港では、山伏や寺の住職らが出迎える中、兵庫県から訪れた団体客に花束が贈呈されました。

このあと、お遍路さんや地元の人たちおよそ200人が、「お迎え大師」と呼ばれる弘法大師の座像とともに、島内の霊場をとりまとめる「小豆島霊場総本院」までおよそ800メートルの道のりを歩きました。

そして、法要が営まれ、お遍路さんたちは道中の安全などを祈っていました。

小豆島の参拝を50年ほど続けているという高松市の女性は「家族みんなが元気で、姉の目が少しでもよくなるようにとお祈りしました」と話していました。

また、5歳の女の子は「家族が元気でいてねと、願いを込めてお参りしました」と話していました。

霊場の寺でつくる「小豆島霊場会」によりますと、小豆島の霊場巡りは徒歩1週間ほどですべての札所を回ることができ、手軽な遍路として若い人にも人気があるということで、ことしはおよそ1万5000人が訪れると見込まれています。