大相撲秋場所13日目 優勝争いトップの「熱海富士」敗れる 

大相撲秋場所は13日目、優勝争いトップの熱海市出身で2敗の平幕・熱海富士は3敗の大関・貴景勝に敗れ、ともに3敗で並びました。

秋場所13日目はただ1人2敗の21歳、熱海富士と3敗の貴景勝が対戦しました。
熱海富士は、立ち合いで貴景勝を押し込みましたが、貴景勝の攻めで体勢を崩され寄り切りで敗れました。
熱海富士は3敗となり、貴景勝と並びました。
もう1人、3敗だった平幕の※タカ安(※はしご高)は同じ平幕の北勝富士に敗れ、4敗に後退しました。
秋場所の優勝争いは3敗で貴景勝と熱海富士が並び、4敗で関脇・大栄翔や※タカ安(※はしご高)など4人が追う展開です。

《高校時代の下宿先 仲間たちが声援送る》
三島市にある、高校時代、熱海富士が下宿していた定食屋では、集まった仲間たちがテレビ観戦で声援を送りました。
三島市竹倉にある定食屋は、熱海富士が高校1年生の時約半年間、下宿していた店で、店内には、熱海富士のサインや手形の入った色紙、写真などが飾られています。
22日は、熱海富士が所属していた相撲クラブの先輩や地元の人たちが店を訪れ、テレビで熱海富士の様子を見守りました。
大関・貴景勝との取組では手拍子や声援を送って応援しましたが、熱海富士は寄り切りで敗れ、10勝3敗で貴景勝と並びました。
優勝争いは千秋楽にもつれ込むことになります。
店主の杉山信二さんは「立ち会いは完ぺきだったが、相手は大関で簡単にはいかなかった。きょうのことは忘れて前へ前へ、次のことしか考えない、それしかない」と話していました。
熱海富士が所属していた三島相撲クラブの先輩の加藤廉生さんは「前に出る相撲を取ってくれていい内容だった。あと2日、しっかり相撲を取ってほしい」と話していました。

《知事『頑張れ、熱海富士』と申し上げたい》
大相撲秋場所で県内出身力士で史上初の優勝を狙う熱海市出身の21歳、熱海富士について、川勝知事は、22日の定例会見で「秋場所でものすごい成長を感じるし高い期待をしている。もし優勝すれば本県出身者で初めてなのですごい強い高い希望を持っている。翠富士と励まし合っている感じもあり、力をつけられたのは、目を見張るものがある」と語りました。
その上で、「どん底から這い上がり、再チャレンジしていて、県民の期待を背負って健闘されていることに対して、360万人の声を代表して、『頑張れ、熱海富士』と申し上げたい」と熱いエールを送りました。