高校生対象に合同の企業説明会 藤枝市

来年の春に高校を卒業し、就職を希望している生徒たちに地元企業の魅力を知ってもらおうと、藤枝市で合同の企業説明会が開かれました。

この説明会は、来年の春に卒業し、就職を希望している高校2年生およそ700人を対象に、焼津市と藤枝市、それに島田市でつくる協議会が開いたものです。
藤枝市内の会場では、県中部の中小企業などおよそ140社がブースを設け、採用担当者が仕事の内容や働き方などを説明すると、生徒たちは真剣な表情でメモを取っていました。
静岡労働局によりますと、ことしの春に卒業し、静岡県内での就職を希望した高校生の求人倍率は3.2倍と、統計を取り始めた平成9年以降、最も高くなりました。
労働局では、コロナ禍で採用を控えていた企業の求人が拡大した一方で、少子高齢化などの影響で就職を希望する高校生が減ったためだと分析しています。
参加した生徒からは「フレックスタイム制という働き方があることを知り、魅力を感じました。なるべく地元で働きたいと思っています」という声や「必要な資格や人材について知ることができてありがたいです」という声が聞かれました。
主催した焼津市商工課の田村至主任主査は「説明会を通じて企業の魅力や地元で働く良さを知ってもらうとともに、就職後にミスマッチが起きないようにしたい」と話していました。