ウクライナから避難のトカゲ 河津町の動物園で展示
ロシアの軍事侵攻でウクライナの動物園から避難してきた珍しいトカゲが静岡県河津町の動物園で展示され、訪れた人たちの人気を集めています。
このトカゲは、南アフリカ原産の「アルマジロトカゲ」で、静岡県河津町にある、は虫類専門の動物園「イズ−」で展示されています。
「イズ−」によりますと、このトカゲは、ウクライナの首都キーウにある民間の動物園で飼育されていましたが、ロシアの軍事侵攻で停電が頻発して飼育ができなくなり、去年11月に動物園側から相談があったため受け入れの準備を進めてきたということです。
3月15日にポーランド経由で日本に到着し、動物園では21日から展示を始めています。
展示されているアルマジロトカゲはペアで、体長は20センチほど、全身がよろいのようなうろこで覆われていて、身の危険を感じるとアルマジロのように丸くなるのが特徴です。
訪れた人は興味深そうにケースの中をのぞき込んでいました。
訪れた親子は「戦争しているところから来たんだって、すごいね。戦争が早く終わって帰れるといいね」などと話していました。
飼育を担当している渡部那智さんは「人間の都合で避難してきたのですが、当園で繁殖を目指します。懸命に生きる彼らの姿を見てほしい」と話していました。