石巻 鮎川港 商業捕鯨で今季初の水揚げ

15日から始まった石巻市鮎川地区の「商業捕鯨」で、16日、亘理町の沖合でミンククジラ1頭が捕獲され、今シーズン初めて、地元の港に水揚げされました。

水揚げしたのは、石巻市の捕鯨会社「鮎川捕鯨」です。
この会社は15日から今シーズンの商業捕鯨を始めていて、2日目の16日、亘理町の沖合でミンククジラ1頭を捕獲したということです。
捕獲されたクジラは体長およそ7.5メートルのオスで、午後1時ごろ、地元の鮎川港に初水揚げされました。
そして、ロープを使ってトラックの荷台に積み込まれました。
日本政府はクジラの乱獲を防ぐため、ことしのミンククジラの漁獲枠を全体で136頭に定めています。
これを踏まえて、水揚げした会社では6月ごろにかけて、三陸沖や北海道沖などで漁を続けることにしています。
「鮎川捕鯨」の伊藤信之社長は「春を告げるミンククジラを鮎川で揚げることができて、ほっとしています。新鮮でおいしいので、ぜひ食べてほしい」と話していました。
捕獲されたクジラは部位ごとに解体され、18日、仙台中央卸売市場で初競りが行われる予定だということです。