新一万円札の渋沢栄一肖像“コンテ画”出身地深谷市に 埼玉

2024年度に発行される新しい一万円札の渋沢栄一の肖像を描く際に使われた「コンテ画」の複製が出身地の埼玉県深谷市に贈られました。

現在の深谷市に生まれ、「近代日本経済の父」と呼ばれ、明治以降の産業界をリードした渋沢栄一の肖像は、2024年度上半期に発行予定の新しい一万円札に使われます。
23日は、紙幣を製造する国立印刷局の大津俊哉理事長が深谷市役所を訪れ、渋沢の「コンテ画」の複製を小島進市長に贈りました。
国立印刷局によりますと「コンテ画」は、紙幣を印刷するための原版を彫る前に、詳細なデザインを検討するために描く設計図にあたるもので、工芸官という専門職が渋沢の写真を参考に表情などを細部まで精密に表現したということです。
深谷市渋沢栄一政策推進課の花輪暢彦さんは「新しいお札の発行が近くなりわくわくしています。渋沢栄一さんについて全国、世界のみなさんに知ってもらえるよう取り組んでいきたい」と話していました。
このコンテ画は今月27日から深谷市役所1階のロビーで一般に公開されます。