台湾の陶磁器バイヤーが有田町訪問 焼き物の専門店で商談に
佐賀を代表する特産品、陶磁器の販路拡大につなげようと台湾から招かれたバイヤーが9日有田町を訪れ、焼き物の専門店などで商談を行いました。
9日は、佐賀県とJETRO=日本貿易振興機構が招いた、台湾で陶磁器を取り扱う4つの事業者の担当者4人が、有田焼の専門店が集まるショッピングモール、「アリタセラ」を訪れました。
参加したバイヤーは、有田焼の専門店の担当者から料理の見栄えを引き立たせるために色や飾りを抑えた無機質の食器など、最近の売れ筋商品について説明を受けていました。
県とジェトロでは中国や台湾などでの陶磁器の販路拡大の事業を3年前に始めましたが、新型コロナの影響もあり、これまで100回を超える商談はオンラインのみで、海外から直接バイヤーが訪れるツアーはコロナの感染拡大以降初めてだということです。
台湾の会社のバイヤーの方貞云さんは「佐賀の焼き物は台湾で関心が高く、実用品としてだけでなくコレクションする人も増えているので、こういう機会を生かしていい商品を見つけたい」と話していました。
また、有田焼の専門店の山口哲社長は「今後も国内需要は大きな伸びは期待できないので、今回できたつながりをきっかけに海外の取り引きも増やしていきたい」と話していました。
一行は11日まで4日間の日程で唐津市や伊万里市など、県内各地の焼き物の専門店や窯元を訪れることになっています。