トラック運転手の時間外規制 みやき町の会社はDX導入で管理

来年4月からトラックドライバーの時間外労働の上限が規制されることを受けて、みやき町の運送会社では、デジタル技術で業務を変革するDX=デジタルトランスフォーメーションを取り入れた勤務管理を行うなど、対応を進めています。

物流業界では、来年4月に改正労働基準法が施行されトラックドライバーの時間外労働の上限が年間960時間になるほか、1か月の拘束時間は原則284時間以内に改められます。

これを受けてみやき町に拠点がある運送会社は、2年前にデジタル技術で業務を変革する勤務管理の新しいシステムを導入しました。

これまではドライバー一人ひとりが走行記録を紙に記入していましたが、DXを取り入れクラウドを利用した一括管理に改めました。

以前は月末までドライバーの勤務時間を把握できませんでしたが、現在は随時把握できるようになり、業務が偏らないよう行き先を調整しているということです。

また、現在はドライバー1人にトラック1台を割り振っていますが、今後は途中で別のドライバーと交代しながら荷物を運ぶ「中継輸送」の割合を増やしていくことを検討しています。

「中山運輸」の中山秀之専務は「今までは物流自体がアナログで必要な情報が見えにくい働き方になっていた。労務管理が2024年問題解決のキーとなるので、社内でもより一層浸透させていきたい」と話していました。