詐欺と業務上横領の罪 唐津信用金庫元支店長に懲役6年の判決

唐津市に本店がある唐津信用金庫から不正な融資をして現金をだまし取ったとして、詐欺と業務上横領の罪に問われた50歳の元支店長に対し、佐賀地方裁判所は「犯行に至る経緯や動機は浅はかで身勝手と言わざるをえない」として懲役6年を言い渡しました。

唐津信用金庫の支店長だった野中裕之被告(50)は、2015年から2019年にかけて職場でうその書類を提出し、顧客が融資を申し込んだように見せかけおよそ7500万円をだましとったほか、2019年から去年まで自身が支店長を務めた店舗では、架空の融資にみせかけおよそ9800万円を着服したとして、詐欺と業務上横領の罪に問われています。

22日の判決で佐賀地方裁判所の岡崎忠之裁判長は「借金返済のために不正な融資で現金を得て、ギャンブルで一獲千金を狙うしかないなどと考えて犯行に及び、5年以上の期間30回にわたって不正融資を繰り返した。犯行に至る経緯や動機は浅はかで身勝手といわざるをえないし、常習性も顕著に認められる」と指摘しました。

そのうえで「被害の一部を弁償し、事実を素直に認めて捜査に協力している。信用金庫を懲戒解雇され、一定の社会的制裁を受けた」として、検察の7年の求刑に対し懲役6年を言い渡しました。