彦根 保育園児ら11人食中毒 保健所“給食のさばが原因”

彦根市の保育園で今月23日、園の給食施設で作られた給食を食べた園児など11人が皮膚の発疹などの症状を訴えました。
彦根保健所は、さばが原因の食中毒と断定し、この園の給食施設を27日から3日間の業務停止処分にしました。

滋賀県によりますと、彦根市にある「こだまそよかぜ保育園」で今月23日に給食を食べた3歳から5歳の園児8人と、保育士3人の、あわせて11人が皮膚の発疹や顔が赤くなるなどの症状を訴えました。
保健所が調べたところ、保育園の給食室で調理された給食のさばからアレルギー症状を引き起こす「ヒスタミン」が検出されました。
園児の症状はいずれも軽く、すでに回復しているということです。
彦根保健所ではヒスタミンによる食中毒と断定して、保育園の給食施設部分を27日から3日間の業務停止処分としました。
「ヒスタミン」はさばのほか、まぐろやぶりなどの魚を常温で放置すると増えやすく、加熱しても分解されないということで、魚を生のまま保存する場合は速やかに冷蔵や冷凍することなどを呼びかけています。