自動運転バスの事故を受け 大津市が対策話し合う検討会議
大津市が実証実験を行っている自動運転バスについての検討会議が開かれ、ことし1月、バスが加速した際に、乗客が転倒した事故を受けた対策などについて、話し合われました。
検討会議は、自動運転バスの実証実験の課題などについて話し合うために、大津市が開き、自動運転の研究者や市の担当者などおよそ20人が参加しました。
大津市の自動運転バスでは、ことし1月、運転手が前に停車中の車を避けようとしてハンドルを操作した際、バスが障害物がなくなったと判断して自動で加速し、乗客が転倒して軽いけがをしました。
会議では、市の担当者が事故を受けて、ハンドル、ブレーキ、アクセルのいずれかを運転手が手動で操作した場合は、ただちに全面的に自動運転を解除するようにしたと報告しました。
これに対して、自動運転のシステムを開発する企業の担当者からは、全面的に自動運転を解除すると、運転手の操作が追いつかず、かえって事故のリスクが高まるおそれがあり、手動への切り替えは、ハンドルやブレーキなど、機能ごとに行うべきだという意見が出されました。
市地域交通政策課の高木悟課長は「自動運転のバスで、事故が起きたことをおわびしたい。事故のリスクを洗い出し、関係機関とともに引き続き対策を検討していきたい」と話していました。