多賀町の神社で来年の作物のできを占う「古知古知相撲」
多賀町にある多賀大社で、土俵の勝負で来年の作物のできを占う伝統の「古知古知相撲」が行われました。
「古知古知相撲」は、多賀大社に古来から伝わる1年の豊作を感謝する秋祭り「古例祭」の神事の一つで、伊吹山の八岐大蛇(やまたのおろち)が退治されたと伝わる日に合わせて行われています。
境内に設けられた土俵で、氏子の若者2人が相撲を立て続けに3番取り、この勝ち負けで、来年の作物のできを占います。
「多賀の里」というしこ名の東方が勝てば、来年は豊作になると言い伝えられていて、土俵の周りで多くの人が見守る中、2人が力強く相撲を取りました。
その結果、2勝1敗で東方が勝ちました。
訪れた人たちは、東方の豪快な投げが決まると、歓声を上げて、拍手を送ったり写真を撮ったりして、秋の伝統行事を楽しんでいました。
彦根市から母親とともに訪れた40代の女性は「初めて見てとても感動しました。地域の皆さんが協力して古い伝統を守っていくことはすてきなことだと思いました」と話していました。