大阪「うめきた」 ヒルトンの高級ホテル 2025年開業へ

JR大阪駅の北側で開発が進められている「うめきた」エリアにアメリカの大手ホテルチェーン、「ヒルトン」の高級ホテルが2025年に開業することになりました。

開業するのは、アメリカに本社がある世界的なホテルチェーン「ヒルトン」が運営する「ウォルドーフ・アストリア大阪」です。
「うめきた」に建設される複合ビルの28階から38階に252の客室が、バーやレストラン、屋内プールなどとともに設けられる予定で、2025年の開業を目指しています。
ヒルトンの中でもこのブランドは高級クラスのホテルで、日本国内では初めて開業することになります。
宿泊料金は未定ですが、国内外の富裕層をターゲットに高い価格帯で設定する方針です。
「うめきた」の開発を進める事業者などの会見では、ほかにも▼ヒルトンの別のホテルや▼阪急阪神ホテルズが運営するホテルについても順次、開業することが発表されました。
3つのホテルをあわせると1000室を超える客室が設置される予定で、新型コロナの収束後や大阪・関西万博を見据えたインバウンド受け入れの動きが加速することになります。
会見したオリックス不動産の高橋豊典 専務は、「3つのタイプのホテルができることで、さまざまな客を迎えられる。うめきたが観光客と地元の人との交流拠点になることを期待している」と話していました。

【「うめきた」とは】。
「うめきた」はJR大阪駅北側にあった貨物駅の跡地に広がる広大な土地で、2010年から開発工事が始まりました。
2013年には「第1期」の開発として商業施設やオフィスなどが入った「グランフロント大阪」が完成し、現在はそれに続く「第2期」の開発が進められています。
ここでは、▼9ヘクタール以上の土地のおよそ半分を公園として整備するほか、▼オフィスやホテルなどが入る複合ビルや▼マンションを建設する計画で、2024年から公園の一部などが先行して開業することになっています。
一方、地下では、JR西日本が関西空港と新大阪や京都を結ぶ特急「はるか」などが走る線路を地下に移すなどしたうえで、大阪駅と改札内で接続する新たな駅の建設も進めています。
新たな駅は2023年春に開業する予定で、利便性の向上による周辺の活性化が期待されています。

【高級ホテル進出の背景】。
「うめきた」エリアへの高級ホテル進出の背景には、国内外の富裕層を呼び込むねらいがあります。
大阪や関西では、新型コロナの収束後や2025年の大阪・関西万博に向けて、海外からの観光客が増えることが予想されています。
さらに、海外への渡航制限などが続く中、国内客が国内旅行により多くのお金をかける傾向も見られています。
一方で、去年6月時点の観光庁のまとめでは、5つ星ホテルと言われる高級ホテルが東京は21あるのに対し、大阪は5つにとどまっていて、富裕層向けの宿泊施設の受け皿を整えることが課題となっています。
「うめきた」は2023年の新駅開業後、関西空港などへの移動の利便性が向上することから、ヒルトンの関係者は「コロナの収束後には多くのインバウンドが戻ってくるので、ホテルの供給が足りない状況になる。インバウンドなどの観光客にも選んでもらえるはずだ」と述べ、集客への自信を見せていました。