「ミニボート」航行できなくなるケース相次ぐ 注意呼びかけ

船舶免許を必要としない「ミニボート」がエンジントラブルで航行できなくなるケースが相次いでいるとして、海上保安署が注意を呼びかけています。

「ミニボート」は全長3メートル未満、エンジンが2馬力以下の船で、船舶免許を必要とせずインターネットでも手軽に購入できますが、県内ではこのところ、トラブルが相次いでいます。

名護海上保安署によりますと今月1日午前7時半ごろ今帰仁村今泊沖およそ3キロの海上で2人が乗ったミニボートのエンジンが停止し航行できなくなったと、乗っていた人から118番通報がありました。

通報からおよそ50分後、消防のボートによって救助され、乗っていた2人にけがはありませんでした。

ミニボートがエンジントラブルで航行不能になるケースはことし5月と先月にも国頭村の沖合で起きているということです。

名護海上保安署は「ミニボートは遠くまで行くことや波が高く、風が強い時に航行することを前提としていないことを理解してほしい」としています。

その上で、出航前のエンジンの点検や波の穏やかな陸に近い場所での利用、それに最新の天気予報の確認を心がけるよう呼びかけています。

「ミニボート」がエンジントラブルで航行できなくなるケースが相次いでいることについて名護海上保安署の新屋満署長は「ミニボートは構造上、バランスが悪い部分もあり特に海で使用する場合には、波の高さや風が強い日は十分に注意してもらい安全第一を優先した心構えが必要だ。海で遊ぶ際は、危険を常に自覚して、満喫もらいたいです」と話していました。