市民グループが普天間基地立ち入り調査の早期実現を県に要請

有害性が指摘される有機フッ素化合物=PFASの問題に取り組む宜野湾市の市民グループが、汚染源の可能性があるアメリカ軍普天間基地への立ち入り調査を早期に実現するよう沖縄県に要請しました。

要請を行ったのは市民グループ「宜野湾ちゅら水会」などのメンバー6人で、25日午前、県庁を訪れました。

市民グループは普天間基地の周辺などで有害性が指摘される有機フッ素化合物のPFOSとPFOAについて独自に土壌調査を行っています。

メンバーは環境保全課の担当者に対し「土壌調査で普天間基地に隣接する小学校から高濃度のPFOSが検出されている。県はアメリカ軍基地の立ち入り調査を要請しているが、明確な回答がない状態が続いている」として、汚染源の可能性がある普天間基地の立ち入り調査を早期に実現するよう要請しました。

これに対し、担当者は「県としては立ち入り調査を認めるよう機会があるごとにアメリカ軍に伝えている。今後も要請を続けていきたい」と回答しました。

メンバーはことし7月に国連のヨーロッパ本部を訪問し、アメリカ軍や日本政府が必要な対策を取るよう働きかけを求める予定です。

「宜野湾ちゅら水会」の町田直美さんは「これまでも問題を繰り返し訴えてきたが、現状は変わっていない。少しでも変わるよう行動していきたい」と話していました。