「ヤンバルクイナを交通事故から守れ」国頭村に路面標示設置

国の天然記念物、ヤンバルクイナを交通事故から守ろうと、国頭村の国道にドライバーに注意を呼びかける路面標示が設けられました。

路面標示は、国の北部国道事務所がこのほど国頭村内の国道58号に3か所設置しました。

標示は、長さが20メートルと50メートルの2種類あり、幅はいずれも3メートルで、ヤンバルクイナの形がデザインされ「クイナ注意ゆっくり走ろう」などと書かれています。

国道事務所によりますと、路面標示が設置された場所周辺では平成29年から去年までの6年間にヤンバルクイナが巻き込まれた交通事故があわせて6件確認されているということです。

国道事務所では事故防止のため、ドライバーに注意を呼びかける道路標識やヤンバルクイナが道路に出てくるのを防ぐためのフェンスなどを設置していて、さらなる対策として今回、路面標示を設けたということです。

北部国道事務所の松川剛副所長は「今月から7月にかけて繁殖時期にあたり、事故も多い時期になるので、路面標示を見かけたら速度を落とし安全運転を心がけてほしい」と話していました。