「ヤマシシ」の年越し沖縄そば 国頭村で珍しい味楽しむ
大みそかの31日、沖縄本島北部の国頭村では、イノシシを使った年越しの沖縄そばが販売され、訪れた人たちが珍しい味を楽しみました。
沖縄県国頭村の与那地区では、イノシシを「ヤマシシ」と呼んで、昔からよく食べています。
地域おこしに生かそうと、地区では13年前から大みそかに、地元で捕獲したイノシシの肉を使った「ヤマシシそば」を、年越しの沖縄そばとして特別に販売しています。
一般的な沖縄そばには豚肉が入っていますが、用意されたおよそ100人分のそばにはイノシシ1頭の半分のおよそ20キロの肉が使われ、豚肉よりも歯ごたえがあり、あっさりしているのが特徴です。
ことしは、新型コロナの影響で3年ぶりに販売され、沖縄本島の各地から訪れた人たちが珍しい味を楽しんでいました。
宜野座村から訪れた家族連れは、「イノシシの味がしみて、ショウガもきいていて温まります。ことしは新型コロナの影響もありましたが、イノシシを食べたので、来年は元気に頑張りたいです」と話していました。
また、「ヤマシシそば」を販売した、地区で地域おこしに取り組む「ユナムンダクマ協議会」の大城靖会長は、「山の恵みなのでイノシシを食べて英気を養い、来年1年を過ごしてもらいたいです」と話していました。