備前市 閑谷学校でツバキやサクラが見頃

江戸時代に建てられた庶民教育のための学問所、備前市の閑谷学校で、ツバキやサクラが見頃を迎えています。

備前市にある国の特別史跡・閑谷学校は、およそ3万8000平方メートルの敷地に、さまざまな植物が植えられ、四季折々の風景を楽しむことができます。
このうち「椿山」と呼ばれる場所には、およそ400本のヤブツバキが植えられ、あちこちに咲いた赤い花が見ごろです。
通路の左右に植えられたツバキがまるでトンネルのようで、その奥には閑谷学校をつくった岡山藩主の池田光政の供養塚があることから、訪れた人たちは落ち着いた雰囲気の中、小道を歩きながら楽しんでいました。
また明治時代の校舎を活用した資料館の近くには、ピンクの花を咲かせる「乙女椿」やサクラの「ソメイヨシノ」が満開で、景色を鮮やかに彩っています。
史跡を運営する旧閑谷学校顕彰保存会の高木和男さんは「ことしは例年になく花のつきがよく今が満開です。ぜひ春の閑谷を楽しんでほしい」と話していました。
閑谷学校のソメイヨシノと乙女椿は週末まで、ヤブツバキは4月上旬まで楽しめそうだということです。