西日本豪雨で大被害の矢掛町に防災拠点が完成
5年前の西日本豪雨で大きな被害を受けた矢掛町に、災害時に活用するショベルカーなどを備えた防災拠点が完成しました。
矢掛町に整備された防災拠点は、広さ93平方メートルの倉庫で、救助用のゴムボートと、土砂などを取り除くためのショベルカー、それにこのショベルカーを現場に運ぶダンプカーなどが配備されています。
2月17日に拠点整備を支援した東京の財団の担当者らが町役場を訪れ、周辺の自治体とも連携して、拠点を活用することなどを定めた協定の調印式が行われました。
矢掛町はこれまで重機を所有していなかったため、5年前の西日本豪雨では、職員が道路をふさいだ樹木などを手作業で取り除きましたが、今後、災害時には迅速な対応が可能となります。
ショベルカーを動かすため、町の職員や消防団員などあわせて27人が、3月末までに必要な資格を取得する予定だということです。
山岡敦町長は「町民にとってこの資機材の整備は大変ありがたい。活用して災害への備えをしっかりしていきたい」と話しています。