出生率が全国トップクラス 岸田首相が奈義町を視察

岸田総理大臣が19日、手厚い子育て支援などを背景に、全国でもトップクラスの出生率となっている奈義町を訪れ、関係者と意見交換を行いました。

岸田総理大臣は、少子化対策の充実に向けて、各地の当事者から話を聞く「こども政策対話」の一環として、奈義町を訪れました。
県北部の山あいにあり、鳥取県とも接する奈義町は、人口5700人余りの農業や林業を主体とする町ですが、移住や子育てへの支援を充実させることなどによって、令和元年の合計特殊出生率が2.95と、全国でもトップクラスの高さとなっています。
岸田総理大臣は、まず町の子育て政策について、奥正親町長などから説明を受けました。
続いて、江戸時代から奈義町に伝わる伝統芸能の横仙歌舞伎を子どもたちが披露する様子を観賞するなどしました。
視察を終えた岸田総理大臣は、記者団に、「奈義町では、町独自の経済的な支援を充実させているだけでなく、地域ぐるみで子どもの成長を支える町づくりをしていて、参考となる貴重な示唆をたくさんもらった。施策の拡充も重要だが、合わせて社会全体の意識を変えていくことが重要だと強く感じた」と述べました。